第12話

そんな関係がダラダラと5年間続き、私達が27歳になる年に、






「ーー・・・付き合ってみるか?」






二人で一緒にお蕎麦屋さんで、蕎麦を食べている時にサラッとそう言われて一瞬聞き流しそうになった






『っはあ?!・・・っえ、何言ってんの?凪砂、どうしたのっ?!訓練で頭でも打ったんじゃ・・・』






「だから、付き合ってみるかって・・・俺たち」





ズズズッとお蕎麦をすすりながら、チラッと私を見ながらそんなことを言った凪砂の言葉を、何度聞いても理解出来なかった






「あれだけ好きだって言われ続けたら、普通に嬉しいし・・・中途半端にしたまま一緒に居るのも、、どうかと思って。」





こうして私が今まで凪砂に伝えてきたことが叶った瞬間は・・・私が思い描いていたよりも呆気なく、思ってもみないタイミングでやってきたのだった。

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