第37話
下を向いて泣きながら、ポタポタと唇から流れ落ちて、地面についた血の跡を、ボォーっと眺めている時だった
「…だからバカだっつぅんだよ、テメェは」
居るはずのないヤツの声がして、再び顔を上げると、先ほどの上の階ではなく、いつからそこに居たのか...
あたしが座ってる踊り場から、3段ほど上に登った辺りの所で、偉そうに座りこっちを見ている吉野の姿があった
『なん...でっ、、いるの?』
もう何度、今までこの言葉を吉野に対して思ったのか分からないほど…
吉野はいつも突然現れる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます