隠しきれない気持ち

第34話

本当に、怖かったんだ…





実はこう見えて、今の神崎のキスがファーストキスだったりするあたし…





生意気なことを誰にでも言ってしまう性格から、よく男の子に絡まれることは何度もあったし、中学の頃から告白されたりすることも何度かあったけど...




彼氏のような人が出来たことは今までなかった






高校では常に斗真が一緒だったし、当たり前だけど、斗真とキスなんて考えたこともなかった





だから、、神崎にあんな風にキスされたことは、あたしにとっては不快でしかなくてっ





『...っきもち、、わるぃ』




何度も何度も...制服で唇を拭う






遠くで昼休みの終りを告げるチャイムが鳴ってるのに気が付いたけど、立ち上がることも出来ないし、、





ただひたすら泣きながら、唇をゴシゴシ拭い続けた

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