第44話
よみうりランドのゲートをくぐり、珠月は足早にイルミネーションに向かっていった。
「はやくはやくっ、みて、すっごいキレイだよっ」
珠月ははしゃいだ声をあげ、湊人へ
「うわぁ、ここのイルミ、来てみたかったんだよねー」
珠月によれば
そこへちょうど湊人からの連絡があり、予定が空いていればと湊人を誘ってみたとのことだ。
たしかに拓海のことを思い出していない珠月にとっては、誘える相手となれば湊人くらいなのだろうが、湊人の
拓海の立場もあるが、なによりいまの拓海の状態を考えると
だが、それはいまの珠月には関係のないことだ。それは湊人にもよくわかっていた。
であれば、せめて珠月に今日くらいは楽しんでもらわないとなと思った。
よみうりランドは
湊人は珠月が案内するままにイルミネーションをみてまわった。イエローグリーンの彩りが広がる正面のガーデンエリア、虹色のライトが点滅する光のトンネル、紫色のライトに浮かび上がる木々、ライトで山を
これはたしかに見応えがあるなと湊人は感じ、山の寒さも忘れるくらいに楽しんでいる自分がいることに気づいた。
それから今度は
となりの珠月は手を叩いたり、
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