第26話
湊人が病院へ到着すると、受付の待合ロビーで珠月の両親が待っていた。だが、湊人は
「あの、珠月さんは?」
そこには両親だけがおり、珠月の姿はなかった。
「あの子は、いま家で留守番させてて。今日はわたしたちだけですから」
珠月の母は言いにくそうに湊人へ告げた。
「じつは、今日は神林さんには一緒に先生のお話をきいてほしくて」
「わたしらだけでは、
つづきを珠月の父が引き取った。
どうやら
湊人も「ぼくでわかる
湊人としては、珠月のその後が気になっていたところなので、これは願ってもいないことだった。
現在は
そうして湊人は珠月の両親とともに、医師のもとを訪ねることとなった。
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