璃華姉とみさ姉
一番上の陽葵お姉ちゃんは高校生の時、僕が4歳の時に実家を出て、その下の芳美お姉ちゃん、よし姉も僕が9歳になる年に出てって、お姉ちゃん達といってもその2人の下の、僕の6歳上(学年は7つ違い)の璃華姉とお隣のみさ姉とが一番僕や恵梨と過ごした時間は長い。というか、大人んなった今も僕達家族と璃華姉家族は一緒に住んでるし。なぜ一緒に住んでるかと言うと、璃華姉とみさ姉の間の娘達、陽梨と政美の父親は僕で、陽梨が小学生の時、パパと一緒に暮らしたいと言い出したからだった。璃華姉達から子供欲しいから父親になってって言われた時、僕は不思議と嫌な気はしなかった。まあ、当時既に僕の第一亭主の咲里とは付き合ってたから、咲里にも相談したけど、誰のか分からん子より僕のが姉ちゃん達もいいでしょって言って了承してくれた。僕は小さい頃、お姉ちゃん達みんなに「ねーねのおむこさんなる」とか言ってたけど、璃華姉とみさ姉にはそれが半分本当になったようなもんだ。実際、咲里が昔、みさ姉と璃華姉に何か言ってたみたいで、2人ともその約束を守るように、僕をただの種馬としてじゃなく、しっかり愛してくれている。この世界じゃ男子が少なすぎて人類の存続を図るために、男はいっぱい旦那を作れると言っても、咲里も恵梨も僕が2人の姉と関係を持つのを嫌な顔ひとつしないのは少し不思議で複雑なとこもあるけど、どちらにせよ僕が大事にされてるのは分かるから、文句は言えないね。みさ姉はまあ血の繋がりがないからあれだけど、思えば僕は昔から、よし姉なんかちょっとうざいと思ってたのに、璃華姉に関しては距離感近くても嫌じゃなかったな・・・・・・というかみさ姉もだけど、璃華姉もちょっとお姉ちゃんていうよりお兄ちゃんぽいとこもあったし。僕が恵とおままごとなんかしてて、一緒にしようて言ってもよし姉はやりづらそうにしてたけど、璃華姉とみさ姉は普通にやってくれた。まさかこの時、将来よし姉のお婿さんになるとは微塵も思ってなかっただろうけど恵の事も、僕と同じように可愛がってた。
璃華姉とみさ姉が結婚して高校卒業して家を出るまで、僕はお風呂も璃華姉と恵梨と入ってた。恵梨を入れた後は、よく2人で学校の事とか、当時僕が既に付き合ってた咲里との事とか色んなお話をした。璃華姉達が家を出ていく日、流石に僕も成長して、ひま姉達の時とは違って笑顔で送り出したけど、家に入ってふと、もうお姉ちゃん達皆いないんだって思ったらどうしようもない寂しさが込み上げてきた。ひま姉とにーにも、よし姉も、璃華姉達もそんなに離れたわけじゃないけど、小学生の僕には寂しくてたまらなかった。璃華姉達と本当の姉妹のようになっていた咲里も、恵梨も寂しがってた。そして、心のどこかでまた璃華姉達と一緒に・・・って思いが芽生えてた。
僕が中学生になった時、みさ姉から相談されて、すぐに返事をして僕はお姉ちゃん達の子の父親になる決断をした。それで僕はみさ姉と陽梨をつくったわけだけど、政美の時は逆に僕から持ちかけた。璃華姉が実弟の僕に手を出すのを躊躇っている事も分かってて、それでも僕はいいよって言った。璃華姉なら、いや、咲里と恵梨とみさ姉とも子供つくるなら、璃華姉ともつくるべきなんじゃないかって、それで平等じゃないのかって冷静に考えたらよく分からん理屈を咲里と恵梨が言ってきて、僕もなぜかその時はなるほど確かに璃華姉だけ仲間外れはかわいそうだとかって思っちゃったんよね。でも一旦冷静になって、みさ姉の時も璃華姉に聞いたけど、今度は逆に璃華姉が僕とそういう事するのみさ姉は嫌じゃないのかなって聞いてみたけど、みさ姉は平然と
「なん、私達だけじゃ子供はできんとだけん、それにちーちゃんだけん大丈夫」
って返してきて、色々気になるなら璃華姉も咲里も恵梨も含めて5人ですればいいでしょ、とかとんでもない事を言ってきた。そんなの普通の弟ならセクハラで訴えるところだけど、僕は普通じゃないから、それもいいかもなんて思った。そりゃひま姉もよし姉も好きだけど、それはあくまで一般的なお姉ちゃんとしてのもので、璃華姉とみさ姉に対しての僕の気持ちは、一緒にいた時間が長いからってだけじゃなくて、まあ咲里と恵梨に対するそれともまた違うんだけどね、言葉じゃ言い表せないそれ以上の何かがあるんだもん。
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