第7話 朝の海
「咲ーーーーー!!」
「なに。何言いたいの。」
――――――ある日の朝、咲の手を取って砂浜に来た。
僕は咲に満面の笑みを向けて、大海原に向かって、
「愛してるーーーーーー!!」
と馬鹿みたいに叫んだ。
そんな僕に彼女は、
一呼吸置いて僕を同じ高さで包み込んで、
「あたしも。」と答えて唇を重ねてくれた。
「ねぇ咲さん」
「ん?」
「俺ね、俺ね、咲さんが大好き。俺ね、、俺ね…」
「なに?」
まるで子供のように話す僕にやさしいまなざしをむけてくれていた。
「咲さんじゃないとダメなんだ。。他じゃダメなんだ。一々説明なんかしたくない。わかって欲しい。でも分かってるふりも要らない。言わなきゃわかんないとかも嫌…。」
「安心して。ちゃんと信じて。大丈夫だから。あんたの事をちゃんと理解して一緒にいるのはあたし。この目の前にいるあたし。…あんたの横腹刺して同じところ刺したこの頭のおかしな女。」
僕はその言葉に安心してキスし返した。
「おかしくなんてない。咲がおかしいなら俺もおかしい。」
「いいんじゃない?おかしいもの同士。楽しいじゃない。…もっともっと楽しい事一緒にしようよ。」
「…マジでいい女。」
「でしょ?たまらないでしょ?」
「今すぐ抱かせろ。」
「…バカ。」
―――――――――――――――――――――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます