scene.5

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次の日の朝、目が覚めて時計を見る

１０時３０分

………やばい！遅刻？

一瞬焦ったけどすぐに土曜日だということを思い出してホッとする

そういえば夢に涼真が出てきた

現実に引き戻されて憂鬱な気持ちになる

目腫れてるかな……

洗面所へ行くと愛未が歯を磨いていた

「おはよ、寝れた？」

「なんとか寝れた」

良かった……目は腫れてない

顔がむくんでる気はするけど

「憂佳、携帯鳴ってるよー」

私も歯を磨こうとすると、洗面所から出て行った愛未に声をかけられる

誰からだろう……

そう思いながら自分の部屋に戻り携帯電話を見る

”田中冬馬”

田中くんか、そういえば昨日も電話あったっけ……

「もしもし」

「先輩おはようございます、休みにすみません」

「どうしたの？」

「昨日松山から桐島先輩のこと聞いて……今日の夜一緒に飲みませんか？」

昨日松山くんとそんな話したけど早速か

私は飲むような気分じゃないけど愛未のために行った方が良いのかな

「愛未に聞いてラインするね」

そう言って電話を切る

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