第28話

「あれは探りを入れていたのか」



愛未は何かを思い出したように言う



「4月の初めくらいに莉奈から二人が上手くいってるのか聞かれた」



「もちろん答えなかったけど」



「憂佳は仲良くしてたから言わなかったけど、私は莉奈がそんなに好きじゃない」




そうだったんだ



表に出さないから気付かなかった




「涼真のことはもう忘れなよ」



「……うん」




涼真との別れは思ったよりも辛くて、後悔ばかり浮かんでくる



なかなか忘れられないのは、昔からの悪い癖だ




「今日はもう寝るね」



シャワーを浴びて自分の部屋へ行く



すぐには眠れなかったけど無理矢理目を閉じていると、何とか眠りについた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る