ピンポーン……

涼真の家に着いてチャイムを鳴らす

タクシーで来たから早く着いた

……返事がないな

私は合鍵で鍵を開けて中に入ると、シャワーの音が聞こえる

「涼真、着いたよ」

お風呂にいる涼真に声をかけると、

「悪い、ちょっと待ってて」

そう返事が返って来た

いつに無く片付いている部屋

しばらく来てなかったけど、前までは私が片付けないと散らかっていたのに

莉奈が片付けているのかな……

悪いことを連想してしまう

ネガティブな性格を直したい

……ガチャ

涼真がお風呂から出て来る音がして少し緊張する

はっきりさせよう

私がそう決心していると、

「久しぶりだな」

近付いて来て優しく抱き締められる

涼真の匂い……落ち着くな

はっきりさせなくても良いかな

さっきまでの決心が揺らぐ

すると、涼真は顔を近付けて来た

反射的に目を閉じそうになる

「ごめん、ちょっと話があるんだけど」

勇気を出して言うと、

「キスさせてよ」

涼真はそう言って少し強引にキスをしてくる

なんだか様子がおかしい

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