第14話

「夏月さすがだな、すごいじゃないか」



夕方会社に戻って課長にTojyoのことを報告する



「まだ息子さんと話しただけですけど」



課長はまるで契約が取れたかのように喜んでいる




「五十嵐、どうだった?」



課長の前ではニコニコしている五十嵐



「夏月さん付き合いが上手で本当勉強になりました」




………裏表激しすぎでしょ



「そうか、やっぱり夏月に付けて良かったな」



課長は機嫌が良くてガハハハと笑っている




そうだ、五十嵐となるべく二人にならなければ害は無さそうだな



でも営業は外回りばっかりだから……



研修期間は意外と長い




「田中さん、何かやることありますか」



「お前気が効くな、俺より年下とは思えないよ」



田中くんも五十嵐のことを気に入ってる



女の人が苦手な理由でもあるのかな……



ふとそんなことを考える



でもだからって上司にあんな良い方するもんじゃないよね



私は黙々とデスクワークをこなした

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