第48話

「わー、懐かしい!!」



昔、翔汰とよく来た小さな遊園地……



何にも変わってないな




「ほら、行くぞ」



翔汰に手を引かれてジェットコースターに向かう



小学生の時怖くて乗れなかったやつ……



私は昔から高いところが怖くてジェットコースターに乗れなかった




「何?まだ怖いの?」



ニヤニヤしてバカにしてくる翔汰



「小さいから大丈夫だし!」



私がムキになってジェットコースターに乗ると、



「俺が手を握っててやるよ」



翔汰は手を握ってくれた



なんだかカップルみたいじゃん……



今は何も考えずに楽しもう





「あー!楽しかった!」



「乗って良かっただろ?」



「うん!!」



乗った後意外と楽しくてはしゃいでしまう



ん……?



でも何だか頭がクラクラする……



フラッ……



傾いた身体を翔汰が支えてくれた




「大丈夫?」



そう言って近くにあったベンチに座らせてくれる



「無理させちゃったな、ごめん」



「ちょっと水買ってくるから」



翔汰に心配かけたくない……



私は深呼吸しながら翔汰を待った

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