第18話

「……涼介さんに言ってこようっと」



翔汰は部屋から出て行こうとする



え?どうしよう……



結菜のためだ……仕方ない




「待って!……わかった」



私が仕方なく返事をすると、



「さすが!俺の幼なじみ!」



翔汰は笑顔でそう言った



やっぱり翔汰の中で私は幼なじみ以上でも以下でもないんだ



分かりきったことなのに、さらに傷付いてしまう




近くにいると辛いだろうな……



そんな私の気持ちをおかまい無しに



「じゃあ、早速明日一緒に登下校な!!」



「涼介くんには俺から言っとくから」



翔汰は笑顔でそう言って部屋から出て行った




え?なんで、わざわざお兄ちゃんに言う?



お兄ちゃんは真面目だからそんなこと言ったら怒るはず



でも、昔からあの二人は男同士仲が良いからな……



まあ、言い出したのは翔汰なんだし放っておこう

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