第12話
「キャッ!!」
ぶつかった衝撃で身体が倒れそうになる
すると、相手が優しく身体を支えてくれた
「あ……ごめんなさい」
「………久しぶり」
慌てて振り向くと見覚えのある顔
………その相手は翔汰だった
「しょ、翔汰、久しぶり……」
私は動揺が隠せない
「誰かさんが避けて会ってくれなかったから、3年振りかな?」
「今日の夜、お邪魔するから」
笑顔でそう言って体育館に入って行った
爽やかな笑顔……3年経っても変わらない
みんなが言うとおり、すごいイケメンだった……
背もお兄ちゃんより高いかもしれない
翔汰のことを考えていると、
「ねえ!私、重大発表したんだけど」
結菜が待ちくたびれて怒っていた
「あー、ごめんごめん」
「……ってお兄ちゃんだったんだね」
さっきの話を思い出した
「お兄ちゃんを好きとか複雑だよね……でもえれなにはちゃんと言っておきたくて」
お兄ちゃんやるなー、結菜に好かれるなんて
バレーが上手いからモテるのは知ってるけど
「うん、ありがとう!応援するよ!」
「涼介さん今彼女いないんだよね?」
「たしか去年の夏からいないよ、部活に専念するとかなんとか言って」
お兄ちゃんは真面目だから部長になって、それまで付き合っていた彼女と別れた
そもそも上手く行ってなかったみたいだけど
「バレー馬鹿だけど大丈夫?」
「そこが良いんじゃん!中学の時から知ってたけど、去年の夏から部長姿を見てて好きになっちゃたんだ」
「部活引退したら告白しようと思っているから」
「うん、頑張ってね!協力出来ることはするよ」
結菜の恋、上手くいくと良いな……
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