第11話
体育館の隅から男バレの練習をこっそり見る
普段も隣で練習してるけどじっくり見たことはない
「おーい、一回集合」
お兄ちゃんの部長姿、結構カッコ良いじゃん
翔汰はまだいないか……
会いたくはないけど見てみたい
そんな自分に嫌気がさす
そういえば、結菜の好きな人って誰なんだろう
「結菜、好きな人ってどの人?」
私が聞くと結菜は困った顔をする
「えれなの知ってる人……」
ん?私の知ってる人?
……まあバレー部は隣で部活してるからだいたい知ってるけど
「何年生?」
「……3年」
3年生で知ってる人……
あ、お兄ちゃんの友達か
私が何人か名前を出すと、
「あー、もうモヤモヤする!」
「……涼介さんだよ!」
………!!!
お、お兄ちゃん???
「え!!!」
私は思わず大きな声を出してしまった
結菜に手を引かれて近くの出入口から外に出る
「ドンッッ」
すると、誰かとぶつかってしまった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます