第6話

それからも翔汰とは普通に遊んだりした



"幼なじみでいたい"



その言葉が忘れられなくて、翔汰が望むならそうしようって頑張った




でも、好きって気持ちは止められない



自分の想いを口にしてから余計に意識してしまう



さらに翔汰への気持ちが大きくなるのが分かった



これから先、翔汰が他の人を好きになったり付き合ったりするって考えるだけで悲しくなる



それを隣で見守るなんて耐えられない



私は気付くと翔汰を避けるようになっていた




そして、その次の春に翔汰はお父さんの転勤で遠くに引っ越してしまった



引っ越すことについて翔汰と話をしていないし見送りにも行っていない



家を残したままだったから何年かしたら帰って来るんだろうとは思っていた




あれから3年………



翔汰に会うのは気まずい



どんな顔で会えば良いんだろう



きっとまた私は翔汰を避けてしまう



幼なじみでいるって決めたはずなのに

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