1382 揉め事もなく仲良し子吉が一番良い
炬燵に入って転寝していた眞子に悪戯をしていたのは奈緒さん(笑)
そして、いつも通り他愛もない雑談をした後、今の眞子の様子を見た奈緒さんは……
***
「あぁ、そうだ。そう言えば眞子さぁ」
「はいはい、なんですかね?」
「急に話が変わるんだけど。アンタ、豪く疲れて寝てたみたいだけど。昨日のライブって、そんなにハードだったの?」
「あぁ、いえ、3B-GUILDのライブでは、そんなに疲れてはいないですよ。寧ろ、朝から崇秀さんと、ちょっとありまして、そっちの方でやや疲れております」
「えっ?それって、まさか……」
「あぁ、はい、ご推察の通りなんですけど。……えぇっと、その前に、この部屋に防音が効いてるとは言え真琴ちゃん来てませんよね?」
あんまりね。
崇秀さんとの関係は、奈緒ネェ以外の人には聞かれたくないんですよね。
ブッチャケ奈緒ネェは、私のなにもかもを知ってくれてるから、ある意味、報告の義務があると思いますし、何よりキッチリ相談に乗ってくれるので、全てを知って置いてて欲しいって気持ちが強い。
けど逆に、その話を身内である真琴ちゃんに聞かれてしまうと、私が女性ってだけでSEXしただの、SEXしてない程度の事で長々としつこい位に問い詰めてくる可能性が高い。
これ、心配してくれるのは有難いんだけど。
私にとっては、ホント面倒臭いこの上ない話なのよね。
だから、そういう意味でも、絶対に真琴ちゃんには聞かれたくないので、こんな風に警戒しておる訳です。
「あぁ、クラね。クラなら疲れ切って、まだ寝てるよ」
「疲れ切って寝てるんですか?けど、それって、まさか……」
「ご推察通り。朝から満足満足で、お肌スベスベだね」
これはまた露骨ですね。
「それは良かったですね」
「まぁね。……っで、私の話は良いとして、眞子の方は、なにがあったの?」
「聞きたいですか?」
「言いたいですか?」
「言いたいですね」
「じゃあ、どうぞ」
「じゃあ、失礼して」
私は、今朝の出来事を、余計な部分は、かなり省略して奈緒ネェに話した。
勿論、オマケの『惚気爆弾』付きですよ。
***
……っで、約一時間経過。
私は惚気を喋りに喋って、一応、序程度にメインの話もさせて貰った。
比率は7:3です。
でも、こんなにも私の惚気話を真剣に聞いて貰ったのは生まれて初めてだから、かなり、ご機嫌な気分ですね♪
「……って言う事が、今朝方ございまして。私、今、心身共に、とても幸せな気分に浸ってる訳ですね」
「そっかぁ。Hにまでは至らなかったけど。また一段階、前に進めただけでも良かったね。……でも、そこまで仲居間さんの愛情が深いとはねぇ。ちょっと驚きだね」
「そうですね。私も正直驚いてますよ。崇秀さんが、あんな事を言ってくれるなんて夢にも思いませんでしたからね」
「だよねぇ」
でも、これがまた真実だったりするんですよね。
自分で頬っぺたをツネっても、奈緒ネェにタコチュ~にされても結構痛かったんで、間違いなく真実ですね。
だから……乙女のトキメキがMAX状態のまま止まってくれないから、そう言う意味で疲れてたりします。
「でも、眞子。結局の所、最後までは至ってない訳でしょ。それで満足な訳?」
「まぁ今の所は満足と言いますか。なんかですね。そうやって崇秀さんが、いつでも私を受け入れてくれる準備をしてくれてるんだったら、特別、慌てる事も無いかなぁとは思い始めてる部分もありますね」
「そうなんだ。じゃあ、別にHはイラナイ感じなんだ?」
「あぁ、いえいえ。そこはヤッパリ、是が非でもしたいですよ。この身を全て、崇秀さんに捧げたいですからね」
「でも、それって建前と、本音の融合だよね。あんなに上手かったら早々に我慢出来る訳ないだろうし」
「あぁ、そうですね。正直、あの快感は普通じゃないですね。しかも崇秀さんは、直接、体に触れらなくても心にも訴えてきますからね。それがまた尋常じゃ無く気持ち良くなっちゃうんですよ」
いや、ホントそうなんですよね。
これに関しては、私が単純なだけなのかも知れませんけどね。
要所要所で、言葉で優しく声を掛けてくれたり。
困った時には、どうすれば良いか、さり気なくフォローを示してくれたりくれる。
だから崇秀さんが体に触れなくても、それに心が反応して、自分から自然に彼を求めちゃう感じなんですよね。
崇秀さんは、本当に、そう言うメンタルケアも上手いですからね。
心身共にメロメロですよ。
「あぁ、それ、言えるよね。私も、仲居間さんとHした時。あの独特の言い回しの命令口調が堪んなかったもん」
「あれれ、意外とMなんですね」
「まぁ、Mと言うか、なんと言うか。女って、優しいだけのHじゃ物足りない時もあるからね。元々そう言うのも嫌いじゃないし。……オラオラの支配系って奴」
「あぁ、なんか解る気がします。特に真琴ちゃんはソッチ系じゃないですからね。偶には、そう言う刺激が欲しくなるのも解らなくはないですね」
真琴ちゃんはね。
奈緒ネェを、必至に優しく扱おうとするフェミニストな子だから、どうやっても『オラオラ系』にも『支配系』にも成らないんだよね。
だからって訳じゃないけど。
Hをする際に女側としては、男らしさや、強引さが物足りなくなって、少しばかりの不満が残ってしまう。
此処は恐らく『支配されたい』って欲求が、女側の方が強い証拠なのかも知れないね。
だから、解らなくもない心理ですね。
「まぁ、そうは言っても。仲居間さんとのHは、一夜限りの特別イベントみたいなもんだったから、もぉ2度と、あの体験をする事は無いんだけどね」
「ですよね。あっちゃいけませんしね」
ホント、今になって思えば、馬鹿な提案を申し出たもんだと思いますよ。
まぁ、あの時は、あの時也に。
自分が身を引いてでも『奈緒ネェに幸せに掴んで欲しかった』のは本心だったから、私的には良かったのかなぁとは思える。
ただ、今、目の前で、あの展開が、もぉ1度起こったら。
そのまま発狂して『ポクポクΩ\ζ°)チーン』って感じで帰らぬ人と成ってしまうかも知れませんけどね。
「あぁ、そう言えば、奈緒ネェ」
「うん?なぁに?」
「昨日、ネストで、なにを話してたんですか?」
「昨日?あぁ、昨日はね。例の『4人の話』&仲居間さんの惚気話」
「へっ?4人の話は納得出来ますけど。崇秀さんが、人前で惚気話ですか?」
「そぉそぉ。アンタが14年間、クラの中で生活してて、仲居間さんの事を想い続けてたって設定に基づいて、上手くクラに説明してたわよ」
「あぁ、そう言う事ですか。じゃあ、惚気と言うより、フォローアップの方ですね」
「そぉ。作り話も、アソコまでリアルに出来ると、これもまた才能だね」
「そうですか。まぁなんとなくですけど、その場の光景が眼に浮かぶ感じですね」
「でしょ。でも、あの話は、本当に助かったよ。クラには余計な事を知られたくないからね」
「……ですね」
みんなが幸せなら、それが一番良い事ですからね。
楽しい事以外は、何事もなく、万時、平穏な日々が送れるのがベスト。
だから、これからも、予定通り『4人が、仲良し子吉で行きましょうね』
それに越した事はないのです。
(●´ω`●)ホッコリ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
奈緒さんと眞子。
なんか本格的に、仲の良い姉妹みたいな関係に成って来ましたね(笑)
特にアッチ関連の話でも、こうやって普通に話せるって言うのは『相当仲の良い姉妹』じゃないと、中々出来ない事なのかもしれませんしね。
まぁ、そうなってる理由としては『お互いが落ち着いた環境』にあるからこそ実現出来ており。
その要因となってるのは、眞子には崇秀が、奈緒さんには倉津君と言う存在が居るからこそ成り立ってる部分はあるのでしょうが。
なんにせよ。
現状としては、眞子の言う通り『揉め事もなく仲良し子吉な状態』が維持できてるみたいなので、えぇこっちゃ、えぇこっちゃです♪
さてさて、そんな中。
こうやって一杯喋ったので、そろそろ喉も乾いてきた事でしょうから、なにか飲み物を淹れて、再度楽しいお話の続きをしましょう♪
ってな感じの話を、次回は書いて行こうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~♪(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
・・・・・・
あぁ、それはそうと。
この第一章・第八十三話のサブタイトルって『Ira(怒り)』ってサブタイなんですけど、こんなにホッコリしてる状態で、サブタイトルが回収出来てるんですかね?
( ゚д゚)ハッ!大丈夫か、これで?(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます