1380 もぉ、本当にこの人だけは……

 崇秀が眞子との出来ちゃった婚すら認める最大の理由は『眞子と一緒に居る心地良さ』

そして更に、突然思い出したかの様に『以前の自分が、まだ死んでない』って言いだす始末。


それは一体、何を意味するのか?


***


「なぁにな。そんな大層な話じゃねぇんだけどな」

「いやいや、今の時点で、十分に大層な話ッポイと思うんだけど……」

「そっかぁ?高々、新しく作っていたクローンの臓器と、前の廃棄に成った体の臓器を使って、ダメに成った臓器を、全部取り替えだけの話なんだがなぁ。適合率100%の臓器だから、そんな大層な話じゃなくね?」


はい?



「えっ?いやいやいやいや、ちょっと待って、ちょっと待って、それって、まさか……」

「あぁ、俺だって、そんなに何度も死にたかねぇよ。それになにより、眞子が好きに成ってくれた、この体を壊したくはねぇしな」

「嘘……じゃあ、今の崇秀さんって、あの時の崇秀さんのままなの?」

「あぁ、そういうこったな。お察しの通り、4体目のままだ。オマエが望む事なら、俺は、なんだって叶えてやるって言っただろ」


信じられない。

『前の体がまだ死んでない』って言われて時は、どう言う事なのかと思ったけど、その内容を聞いて更にビックリですよ。

この人は、本当に信じられない様な事を平然とする人だね。


しかもそれって、あの時、私が咄嗟に言ってしまった『死なないで』『今の崇秀が良いの!!今の崇秀じゃなきゃ嫌だ!!』って言うのが原因。

そんな言葉すら有言実行してくれてるって言うの?

私の為なんかに、そんな『無茶苦茶な手術までしてくれてた』って言うの?


……もぉ本当に、この人だけは有り得ないよぉ。



「……ってな訳でだな。それ程までに好きなオマエとだったら、俺はもぉ『出来ちゃった婚』ぐらい、もぉなんとも思わねぇ訳だな。そんなものより、オマエが生きたい様に生きれる環境を作ってやるのが、俺の生涯を賭けてやる仕事だ。……どうだ?ちょっとは惚れ直しただろ」


この話は、そこにも繋がるのね……


そりゃあまぁ、そんな無茶の事をするぐらい私の事を好きでいて貰えてるのであれば、あれほど嫌がってた『出来ちゃった婚』ですら、崇秀さんが認めてくれてるのも納得できなくもないしね。


いや寧ろ、納得せざるを得ないよ。


しかしまぁ、凄い説得の仕方だね。



「うん……惚れ直した。……って言うより、もう完全に呆れた。呆れ果てた。普通、そこまでするかなぁ?」

「するなぁ。それが俺ってもんだろうに」

「……だよね。けど私は、そんな無茶苦茶な崇秀さんだからこそ大好きなんだけどね」

「だから、知ってるよ」


もぉダメっすね私。

この衝撃の話を聞いて私、余計、この人なしじゃ、一秒たりとも生きられない存在に成ってしまいましたよ。


……って言うか。

毎回毎回回を重ねる毎に前よりも好きにさせられていくって、どういう事よ?


ホント……ヤナ奴。


勿論、素敵過ぎるって意味の方でだけど……



「それにしてもオマエ、あれだな」

「うん?」

「素敵過ぎるな、その格好。いつまでケツ丸出しでいるつもりなんだよ?」


( ゚д゚)ハッ!……そう言えば、話に夢中になってたから忘れてたけど。

私、今、ノーパンのままで、ずっと話し込んでしまってたのね……


なんて間抜けな格好で私は、こんな真面目な話をしてたんだろう?


ホント、素敵過ぎる格好ですね。

……まさに、エロ本の5ページ目ぐらいに出てきそうな格好ですね。


お恥ずかしい限りでございます。


でも、そこは大丈夫。

私は、崇秀さんの半身だから、お尻ぐらい見られても大丈夫。

なんならジックリと眞子のキュートで可愛らしいお尻を見ても良いんですよ。


いや、是非とも見て下さい。



「いや~~~ん♪まいっちんぐですね」


……ってな訳で。

まいっちんぐな真知子先生なポーズを取ってみたのですが……如何でしょうか?



「オマエ……生粋の馬鹿じゃねぇの?頭大丈夫か?」

「それも、いや~~~んです(↓)」

「アホか!!余計な事バッカリ言ってねぇで、サッサとパンツ履け!!この尻丸出し女!!」

「へぶっ!!」


怒られた……


けど、パンツ丸めて、そのまま顔面に目掛けて投げ付けるのだけは辞めて下さい。


行為を始める前に脱いだ綺麗なパンツとは言え。

自分が履いていたパンツなので、それを顔面に投げつけられるのは、本当にいや~~~ん!!ですよ。


***


 ……っとまぁ、そんな真面目な話と、ギャグの様な入り混じった様な話をしていた訳なんですが。

この後、崇秀さんは、少し用事があるとかで下の店に顔を出しに行くんだけど。

その前に、現時点で時間が9時を廻っていたので、勉強の約束をしていた真琴ちゃんに電話を掛けてくれ。

私が『ちょっと事情が有って、今日は朝の勉強を見に行けない』との事を連絡してくれていた。


ありがとうございます。


……っで、一人、崇秀さんの部屋に残された私は。

まずは、ちゃんとパンツと、パジャマの下を履いてから、なんとも言えない様な状態に成ってしまった崇秀さんのベットのシーツを剥ぎ取り。


洗濯機へGO!!

流石に、この状態のままのシーツを、このまま放置する訳にもいきませんからね。


そんで、その後は軽く風呂に入ってから、ドテラを着込んで、宛がって貰ってる自分の部屋で寛いでいると……コタツに突っ伏して、コテッと、うたた寝をしてしまいました。


なにかと幸せな気分に浸りながらも、ぐぅ~~~~です( ˘ω˘)スヤァ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


相も変わらず、崇秀は無茶苦茶ですね(笑)

まさか此処まで徹底して、眞子の事を大切に想っていたとは……


まぁ、こんな無茶苦茶な真似は崇秀にしか出来ない様な所業ではあるのですが。

それだけ眞子の事が好きなのであれば、そりゃあ出来ちゃった婚ぐらい認めちゃいますよね。


まぁそれを聞かされていた眞子は、お尻丸出しの間抜けな格好でズッと聞いていた訳ですが(笑)


さてさて、そんな中。

崇秀との会話は、これにて一旦終了し。

幸せ一杯な気分になってしまった眞子は、そのまま自室で転寝してしまっている様なのですが……


もうこれ以上は何も起こらずに、幸せに浸って寝ていられるのでしょうか?

(そんな訳がない(笑))


次回は、その辺の話を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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