1374 バレたら最後の危機的状況の中

 どれだけ失敗しても、いつも通り、崇秀の優しさに包み込まれた眞子。

それ故に、再び崇秀を求めようとしたら……突然、扉をノックする音が!!


***


「ヤベ!!このタイミングは、時間的にも間違いなくお袋だな」

「……だよね。あぁあぁぁ~~~!!でも、どうしようっか?どうしようっか?お母さんに、こんな所を見られたら、ただじゃ済まないよぉ」

「だな。……とっ、兎に角、オマエは、パジャマの上だけでも着て、ベットの中に潜ってろ。それで、掛け布団を被って、寝た振りでもしときゃ。当面は、それでなんとか凌げるだろ」

「あぁ、あぁ、うっ、うん。解った」


そう言いながらも崇秀さんは、机から何かを取り出した後、それをポケットに入れた。


なんだろうね、あれ?


いやいや、そんな事に関心を持ってる場合じゃない。

そんな訳で私も、それを見ながら、崇秀さんの指示通り、パンツも履かず。

パジャマの上だけを素早く着て、一気にベットに潜り込み、掛け布団を上から素早く掛ける。


完璧ですね!!


……って、思ってたら。

お尻がなんだか、ジワリジワリと、ちべたいぞぉ。


これって……私がさっき大量に出しちゃった愛液じゃないの?


・・・・・・


うわ~~~~ん、嫌だぁ。

このままじゃあ、ノーパンお漏らし変態娘みたいだよぉ!!


でもでも、今は、これをどうにかする術がないから、なんとかして我慢しなきゃね。


しくしく。


本当に嫌だなぁ。


ミットモナイなぁ。


***


 ……そんな緊張感の中。

崇秀さんは、私がベットに潜り込んだのを確認してから、運命の扉を開く。


では、早速……眞子は狸寝入りです( ˘ω˘)ぐぅ。



「おぅ、なんだよ、お袋?どうした?」


おぉ!!

薄目を開けてるだけなんでハッキリとはその光景は見える訳ではありませんが。

崇秀さん、恐らくは完璧なポ-カーフェイスで、お母さんに対応してそうな雰囲気ですね。

まるで何事も無かった様に、普段通り、お母さんに接してますね。


流石、一流の男は誤魔化し方さえ違いますね。


きっと何処かの誰かさんだったら、滅茶苦茶動揺した上で誤魔化しに失敗して、口笛を吹いてそうですし。



「あぁ、いやね。大した用じゃないんだけど。崇秀、アンタ、眞子知らない」

「眞子か?あぁ、眞子なら、昨日から、そこで寝てるぞ」


えっ?えっ?嘘でしょ。

私をご指名と言う事は、お母さんの用事って、崇秀さんにじゃなくて、この期に及んで私に用事ですか?


私、ノーパンなんですけど。

そんな間抜けな状態で、お母さんの話を聞かなきゃいけないんですか?


えぇえぇえぇぇ~~~!!



「うん?なんで眞子が、アンタの部屋で寝てるのよ?」

「いや、なんでって聞かれてもよぉ。アイツ、昨日ライブが終わって帰って来て。風呂に入ってから、直ぐに俺ん所に遊びに来たんだけどな。ライブで、相当疲れてたのかして、そのままコタツで寝ちまいやがったんだよ。だから、俺のベットに寝かせてだけの事だ」


事実ですね。


敢えて付け加えるなら、只今、私はノーパンですけど。



「崇秀……まさかとは思うけど。アンタ、眞子に悪戯してないでしょうね」


崇秀さんが、と言うより、先程、私が1人でしてました。


でも……それでノーパンなんですけど、決して悪戯ではないんですよ。



「あのなぁ、お袋。俺は、寝てる女に手を出す程、落ちぶれた人間じゃねぇよ。それに眞子は、俺の大切な彼女なんだぞ。そんな卑怯な真似するかよ」

「どうだか。アンタの女癖の悪さは瑛吾さん譲りだからね。信用出来たもんじゃないわね」

「オイオイ、俺とアイツと一緒にすんなよな。俺は、アイツと違って、厳選した女しか抱かないの」

「じゃあ、眞子は選んでるじゃない」

「あのなぁ。眞子は、世界一大切な女なの。厳選に厳選を重ねて選んだ女なの。だからコイツが、俺に本気に成るまでは抱かねぇよ」


うにゃあ。

今、そんな嬉しい事を、私に投げかけちゃあダメだよ。

また勝手に体が反応して、受け入れ準備を整え様とするんだから、ダメだって!!


嬉しいけど、辞めてよぉ。


ほら……また、ちょっとづつタラタラ出て来たよぉ。


お陰で布団の中は、更に洪水警報ですよ。



「あら、そうなの」

「当たり前だつぅの。無節操なお袋の旦那と一緒にすんな」

「その種で出来てるクセに」

「心配すんな。俺は心配しなくても、お袋似だ」


そっかなぁ?

結構、お父さん似だと思うよ。


女の人をハラハラさせる所なんて、ソックリじゃない。


どんな人か詳しくは知らないけど。



「うぇ」

「オイ、お袋。今の『うぇ』ってのは、なんだよ?」

「いや、自覚って難しいんだなぁって思ってね」

「オイオイ、それ、どういう意味だよ」

「言った通りじゃない。顔はそっくりだし、性格も破綻してる。その上、友達も少なきゃ。経済観念もない。トドメに、いつもなにやらパソコンに向って、訳の解らない研究ばっかりしてるし、女誑し。……瑛吾さんまんまじゃない」


じゃあ、格好良いじゃないですか、お母さん。


あぁでも、お父さんより、崇秀さんの方が格好良いですよ。


だってですね。

お父さんみたいに友達が少ない訳じゃないし、経済観念はバリバリだし。

パソコンでの研究にしたって、自分の為と、みんなの為を想ってやってる事だから……全然訳が解らなく無いですよ。


その上、私なんかを大切にしてくれる、とても一途な人なんですよ。


だから、お父さんより、息子さんの方が格好良いのです♪


まぁ、口が裂けても言えませんけどね。


ノーパン女の分際で、口が裂けても言える状態じゃないし。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


流石は崇秀。

バレたら怒られる状態の中にあっても、ポーカーフェイスを貫き通しているみたいなので。

此処は崇秀に任せておけば、特になんの問題もなさそうな雰囲気ですね♪


まぁ、崇秀はそんな感じでも、眞子は一人、ベットの中で大変な事に成ってますが(笑)


さてさて、そんな中。

崇秀とお母さんの会話が、まだ続く訳なのですが。


静流お母さんの眞子に対する用事と言うのは、一体、なんなのでしょうか?


次回は、その辺を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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