1373 女性側の失態の場合

 眞子、またやらかしてしまう(笑)


***


「ハァ……ハァハァ……ハァ……ハァハァハァ……」


息をするのも苦しくなる程の快感が、私の体を通り過ぎた。

まるでそれは、頭が空っぽになって、なにも考えられなくなってしまった時の状態みたいにだ。


けど、そんな中に成っても、自身の下半身の一部だけからは、なにか異常を感じる。


崇秀さんに抱き付いてるままだから、そこを視覚的にとらえる事は出来無いんだけど。

きっと、私のアソコから出ている愛液は未だ止まる事を知らず。

崇秀さんのアソコに、いっぱい引っ掛けてしまっているのだけは、どう考えても間違いはないだろう。


・・・・・・


……最悪だぁ。


快楽の余韻から回復し、頭が冷静に成って考えてみたら、この状態って。

崇秀さんを気持ち良くして上げる処か、言いだしっぺの自分が快楽に溺れてるだけの有様だし。

その上、布団もビチャビチャに成る位、愛液が染み出ちゃってるみたいだ。


これじゃあ、おしっこを漏らしたみたいだ。

しかも、まだ懲りずにチョロチョロ、ピュルピュル出てるし……


いや、そんな問題よりも。

なにも出来なかったくせに、厚かましくも、快楽の余韻にだけは浸っていた自分を殴り倒したい気分だよ。


これはもう、謝罪なんかでは済まなされない問題だろう。


それでも私は……



「うぅ……うぅ……ごめんなさい。ごめんなさい。私、またやっちゃったよぉ」


謝罪せずにはいられなかった。


情けない。

本当に情けない。



「んあ?どうしたんだ?オマエ、なにを謝ってんだよ?」


だけど崇秀さんは、そんな事を気にしてる素振りすら見せなかった。

それどころか、私の謝罪に対して『?』が飛び交ってるような表情を浮かべている。


なんで?



「私……私ね。また一人で気持ち良くなった上に、布団までビチャビチャにしちゃったよ。ごめんね。ごめんなさい」

「あぁ、何を謝ってるのかと思ったら、そんな事かよ」

「へっ?」

「ってか、そんなもん構うもんか。行為に至ってりゃ、そうなって然りなんだからよ」


あぁ……まぁ、そうなのかな?



「それによ。それは俺にとっちゃあ喜ばしい知らせでしかないんだからな。オマエが謝る必要性なんて微塵もねぇよ」

「……なんで?どうして?なんで、そんなのが喜ばしい知らせになるの?」

「オマエが、それだけ俺を感じてくれたからこそ、そんなにイッパイ出してくれたからだが。好きでもない相手なら、普通はそうはならないだろ」

「あっ……」

「なら、これは、なにも謝る様な悪い事じゃねぇんじゃねぇの?愛液が多い事も健康な証拠だしな」

「……崇秀さん」


そう言いながら崇秀さんは、いつもの様に頭を優しく撫でてくれる。

独り善がりに快楽をモサボってただけのミットモナイ私なのに、崇秀さんは、そう言う風に捉えてくれている。


なんて優しさなんだろうか?


欠点だらけの私を責める訳でもなく。

それどころか、無邪気に、その私の欠点さえも長所として捉えてくれるだなんて……


崇秀さんは、いつもこぉだよ。

私の愛し方を、常に模索してくれて、常に愛し続けてくれる。


だったら、こんなに想って貰ってる私には……矢張り、この人しかいない。


うぅん、最初から私には、崇秀さんしか居ないんだよ。


だから私は、心の底から願う……



「あっ、あの、崇秀さん」

「んあ?なんだよ?今度はどうしたよ?」

「あの、あのね。少しはしたない言い方になるんだけど。……私、崇秀さんが欲しいです。崇秀さんのを、私の中に、どうしても挿れたいです。……お願い出来ますか?」


結ばれたい……本心から私は、この人と結ばれたい。


どんなに無様な私であったも、全部綺麗に受け止めて、愛し方を模索してくれる崇秀さん。

そんな彼だからこそ、私は、彼と結ばれたい。


もぉ男だったとか、元親友だったとか、男の心が残ってるとか、そんな過去の事なんてどうでも良い。

私は、心も体も彼と結ばれなきゃいけないんだから。


なので、懇願する様な目を崇秀さんに向けた。



「そんなお願いなんてしなくても良いつぅの。オマエの好きにしろよ。……俺は、オマエと一生寄り添って生きて行くつもりだからな。もぉ、オマエの為にも、なにも迷わねぇよ。俺自身も、そう望んでる訳だしな」

「あっ……あぁ……」

「それにな。欲しい物を奪わずに放置するなんて、俺らしくもねぇだろ。だから、心置きなく、オマエの好きな様にして良いんだぞ。俺が全責任を持って、オマエを貰ってやるからよ」

「あっ、あっ……うっ、うん♪」


返答で、これ程までにハッキリと凄まじい覚悟を見せ付けられたら、私も、彼同様、彼と一生添い遂げてみせたい。


いや、この人とは一生添い遂げなきゃいけないんだ。


だからこれは、どんな形であれ、その第一歩として記しておきたい。

どうしても、この身をアナタに捧げたい。

初めてで騎乗位なんて言う、ちょっと変な体位に成っちゃうかもしれないけど。

そこは後々、色んな体位でご奉仕させて頂くつもりだから、許して下さいね。


そう思った私は、崇秀さんのを持って、自分のフニャフニャにふやけたアソコに宛がい。


そして一気に、自身の体を貫こうとした。


……けど、そんな矢先。

『コンコン』っと、何故か扉をノックする音が、部屋中に響き渡った。


えっ?


はっ、はい?


こっ、こんな時に……うっ、嘘でしょ。

これから愛の営みを始め様って時に、誰が扉をノックしてるって言うの?……


( ゚д゚)ハッ!


……違う。

これは、そんな悠長な事を言ってる場合じゃないよ。


どう考えても、このノックの主は……ヤバイ!!


早く何とかしなくちゃ!!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


実際この話に関しましては、男女に問わず、なにか失態があった場合。

それをフォローし合えるのが関係こそが、本当の恋愛関係と言うものではないでしょうか?


なので今回の様なケースの逆パターンだった場合。

きっと眞子も、必死になって崇秀をフォローしようとする事でしょうしね。


こういう男女関係こそが、私はベストだと思います。


さてさて、それはそれとしまして。

いよいよ『いざ本番!!』って時にノックがありましたね(笑)


では、そのノックした主は……


次回は、そのバレバレの部分を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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