1369 流れ

 未だに眞子の中にある葛藤を確認出来。

崇秀が、その対応策もキッチリ教えてくれたので、眞子も一安心。


だが、その眞子の安心感こそが、次なる問題発言に繋がって行く……(笑)


***


「あぁ……うん」

「よしよし。じゃあ、この話は終わりな。それで良いな?」


その言葉は、直ぐにでも頭を切り替えろって意味だね。


うんうん、了解ですよ。


あぁでも……その前に。

こんな馬鹿な事にさえキッチリと付き合ってくれた崇秀さんには、お礼の言葉が言いたいです。


感謝の気持ちを伝えたいしね。



「うん。ありがとう。……そんで、大好き……ですね」

「おぅ、ちゃんと知ってるよ」


きゃあ~~~っ、格好良い!!

私の彼氏って、ヤバいぐらいに格好良くないですか!!


ってな訳なんで。

そのご理解いただけてる私の意思を尊重して、このまま私を抱いてくれませんかね?


もし、そうなった場合、今度こそ破瓜の痛みにも堪えてみせますんで!!


あぁっと、これは流石に……あまりにも切り替えが早過ぎですかね?



「……にしてもオマエ。下半身丸出しにして、パジャマの上一枚とは凄い格好のままだな」

「へっ?」


あぁ……そう言えばそうだね。

さっき崇秀さんの引き止め様とした時、咄嗟に脱いじゃったから、確かに凄い格好ですね。

所謂、この前、奈緒ネェにアソコをチェックして貰った時と全く同じで、間抜けな格好だね。


でも、あれですよ。

私としましては、これから是非とも抱いて欲しい心境なんで、これなら下着を脱がす手間は省けますよ。


それとも脱がしたい派ですか?



「あぁっと、えぇっと。お嫌いですか?」

「お好きですよ。眞子だからな」

「ギャウ!!」


あの……あのですね。

その悪戯な笑顔と、そのたった一言で……体が火照ってきて濡れちゃいました。


そっ、それにですね。

その際に『お好きです』なんて、滅多に聞けない『萌』な言葉が付属しておりましたんで、その言葉を意識したら、急に恥ずかしくなってきて……余計に濡れてきちゃったよぉ。


あぁもぉ……それ処か、腿に伝ってくるぐらい垂れて来ちゃってるよ。


ダメだ。

もぉ我慢できない。


崇秀さん……



「あっ、あっ、あの、この後もお忙しいとは思うのですが。あの、良かったらですね」

「んあ?」

「このまま一度、私を抱いてみませんかね?」


少々はしたないとは思ったんだけど。

本能には逆らえず、ついつい言葉にしちゃった……


怒られるかな?



「……眞子」


ヒィ!!やっぱり怒ってる!!


破廉恥な娘で、すみません!!



「あぁ、はい、すみません。もう言いません」

「じゃなくてな。抱かせてくれよ。オマエを貰ってやる」


あぁ……ダメだね、ダメだね。


もぉこれは本当にダメだ。


もし、私の聞き違いじゃなきゃ。

崇秀さんは今、私の事を、自らの口で『抱きたい』って言ってくれた様な気がする。


不用意に、そんな有り難い言葉を頂いたら……



「えっ?えっ?……いっ、今、なんて言ったの?」

「んあ?オマエが欲しいって言ったの。なんかおかしいか?」

「いやいや、ちょっと待って、ちょっと待って。それ、どういう心境の変化なの?」

「心境の変化なんかなんもねぇよ。俺は最初から、オマエを抱きたかったんだからな。ただ、今までは我慢してたに過ぎねぇし」

「それって……本気で言ってるんですか?」

「あぁ、勿論、本気も本気だぞ。だから、もぉ自分に規制を掛けて、変に我慢をするのはヤメだ」


凄く嬉しい言葉だ。


でも、この言葉には裏があるね。

崇秀さんは、多分、さっきの話を気に掛けてくれてるからこそ、こう言う事を言ってくれてるんだろうなぁ。

所謂、また私が、おかしな事で不安に成らない様に、この提案をしてくれたものだと思われる。


この人は、いつも私を中心にしてモノを考えてくれてるからね。


だったら私も、本気の本気で、この人を、この体に中に受け入れなきゃイケナイ。

此処まで言って貰ってるんだから、もぉ絶対に失敗なんて許される状況じゃないからね。



「あっ、あの、あのですね。あの、だったら今日は、私が先に、崇秀さんにご奉仕してあげたいんですが……出来ればお願いです。奉仕させて下さい」

「奉仕したいかぁ……ふむ、そっか。じゃあ、オマエの好きにしな。……っで、俺は、どうすれば良いんだ?」


少し考えた様子はあったんだけど、この要求も飲んでくれるんだ。


って事は、多分、あれですね。

私の心理状況を探った上で、なにかに勘付いたからこそ、この要求を飲んでくれてるんだろうね。


ホント愛されてんなぁ、私。


だったら……



「あっ、あの、じゃ、じゃあ、あの、あのですね。まずはベットに寝転がって下さい」

「あいよ。……っと、その前に」

「えっ?何所行くの?」

「それをする前に、部屋の鍵をキッチリ掛けとかないとな。じゃないと色々問題があるだろ?」

「( ゚д゚)ハッ!……あぁっと、イケナイ、イケナイ。そうですね、そうですね。確かにそうですね」


そう言った後、崇秀さんは用心の為に、部屋の鍵を『カチャ』と掛けた。

そして戻ってくると同時に、私の要望通り、掛け布団を横に避けてから、自らベットに寝転がってくれてる。


ありがとうございます。


けど、危なかったなぁ。

崇秀さんがこれに気付かずに、鍵を掛けず、そのまま勢いだけで行為に至って、突然、静流お母さんが部屋に入って来たら、豪い事になる所だったもんね。


これバッカリは、ホント怒られるだけでは済まされない問題だろうし。


でも、鍵を掛けたから一安心。

これで2人の邪魔をする人は、誰も居ません。


まさに2人だけの世界ですね。

(言葉の文とは言え、お母さん、邪魔者とか言ってごめんね)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


心の安心感を齎して貰ったら、体が反応するのは男女共にある話。

人間は心が満たされたら、体も満たされたくなる性分を、基本的に持ち合わせていますからね。


なので今回の眞子の発情は、意外と普通の話なのかもしれませんね(笑)


さてさて、そんな中。

とうとう行為に至る瞬間が来てしまった様なのですが。


今度こそ眞子は、破瓜の痛みに耐えられるのか?


次回は、その辺の話を踏まえて書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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