第一章 第八十三話 Ira(怒り)
1364 プンスカプン!!
第一章・第八十三話【Ira(怒り)】が始まるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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083【Ira(怒り)】
『あぁ~~~もぉ!!なんなのよ!!なんで、そんな事をするかなぁ!!絶対に有り得ないし!!』
プンスカプン!!
もぉ!!プンスカプンですよ!!
もぉ!!プンスカプンのプンスカプンなんですよ!!
もぉ、なんて言いますかね。
この抑えきれない怒りが込み上げてくる衝動のせいで、もぉ!!滅茶苦茶、腹が立って仕方がないんですよ!!
こんなの耐えられたモノじゃないですよ!!
いやいや、朝っぱらから、なにを一人でこんなに騒いでるのか?と申しますとですね。
昨晩から、今朝までの私が目覚めるまでの間に、大分、有り得ない様な事件が、私の身に起こったんですよ。
崇秀さん……こんなのないですよ。
***
それは遡る事、昨晩。
3B-GUILDのライブから帰って来た私は。
もぉ即ぐにでも崇秀さんの顔を見ないと死に掛けてる様な、ウルトラマンのカラータイマーが『ピコンピコン』鳴ってる状態だったので。
帰って来た、その足で、そのまま愛しの崇秀さんの元へ行こうと思い、彼の部屋に向って行ったまでは良かったんですがね。
その廊下を歩いてる途中、フッとある事に気に成って、それがどうしても気になって気に成ってしょうがなくなっちゃったんですよ。
それがなにかって言うと……『汗の匂い』
いや、特別、私が汗臭いと言う訳じゃないんですけど。
このまま崇秀さんの部屋に行くには、どうしても偲びない様な気がして成らなかったんですよ。
そりゃあ、勿論ね。
ライブの後、地元に帰る前には、運命と2人で、ちゃんとシャワーを浴びて汗は流してきたんですけどね。
その地元に帰るまで途中、この無駄に汗を掻いた原因になる様な最悪な事態に見舞われたんですよ。
それがなにか?って尋ねられましたら。
昨日は、土曜日の週末な上に、年末が重なってるのかして。
急いで乗った電車が、老若男女問わない忘年会帰りのお客さんで溢れ返り、結構、ごった返しに成ってたのよ。
要するに、もっと解り易く言うと、超満員電車に揺られて帰路に着く羽目に成ったのが原因で、この必要の無い汗を掻く羽目になってしまったのね。
しかも、その乗り合わせた満員電車の乗客ってのが大問題で。
酒臭くも、汗臭いオッサン共が、私の周りに、厚かましくも居やがったもんですから、なんかオッサンの加齢臭交じりのクッサイ臭いも、服に付いた様な気がする。
序に言えば、化粧臭いババァまで近くに居やがったので、あの独特で嫌な化粧の臭いまで、服に移ってる様な気がして成らない始末。
まさに異臭のオンパレードみたいな電車に乗らされた訳ですね。
だから、全くもってプンスカプンな不快な汗を掻く羽目になった訳なんですよ。
まぁ、そんな訳ですね。
大好きな崇秀さんの前に、どうしても、そんなクッサイ臭いを付けたまま行く訳にも行かず。
帰宅後、まずは順当なラインを選択してポチャピ~~ンっと即お風呂に入り。
更に体に付いた不快極まりない異臭を残らず除去する為に、必至に体と髪を綺麗に洗い。
その間に、衣服は、即洗濯機の中にGO!!
コチラも異臭が残ったら、後々着る気が失せて、下手したらゴミ箱への直行便に成っちゃうからね。
流石に、そんな異臭の付いた服は着たくないしね。
でも私は、正真正銘の貧乏人さんだから、こんな勿体無い真似が出来るほど余裕が無い。
それ故に、異臭が服に浸透する前に、直ぐに洗濯した訳ですね。
……まぁ、そんな風にして、心身衣服共に異臭を除去した後。
綺麗に洗って置いたパジャマに着替えてから、漸く、念願の崇秀さんの部屋に行ったんですよ。
それで『親しき中にも礼儀あり』っと言う奴で。
ちゃんと『ノック』して崇秀さんの了承を得てから、部屋に入れて貰ったんだけど。
部屋の中に入るなり。
「よぉ。お疲れさん、良いライブだったな」
……なんて、既に、3B-GUILDとのコラボライブの映像を見ていてくれたらしく。
優しい言葉を投げかけてくれた上に、ニコッと微笑んでくれちゃったりしたんですね。
もぉ、その顔がね。
崇秀さんを約1日も見ていなかった私にとっては、大好物が眼の前に在るのも同然。
堪らなかったんだよね。
今までゴチャゴチャ文句を言っていた『オッサンや、オバサンへの苦情』や『ライブの疲れ』なんて愚かな物は、何処かの異世界の彼方へ。
若しくは、星の彼方(ユゴス辺り)に噴き飛んで行く訳ですよ。
言うまでも無く、この時点で気分は上々ですね♪
それで、その上ですね。
軽くお祝いをしてくれるつもりだったのかして、メルクの美味しそうなケーキと、少し甘めの烏龍茶と言う、ちょっと奇妙な取り合わせのティーセットまで用意してくれてたんですよ。
まぁ恐らく、この辺はですね。
烏龍茶って言うのが、脂肪分解酵素を多く含んでいる飲み物なので、脂肪分の高いケーキを付けてくれた際の配慮と言う所なんでしょうね。
流石の気遣いですね。
故にですね。
普段は、深夜(20時以降)に成ったら、滅多に食べ物を口に入る事が無い私なんですが。
余りにも嬉しいサプライズだったので、ついつい残さず、綺麗にケーキも食べてしまいました♪
凄く美味しかったです♪
でも、それが原因でお豚ちゃんに成っちゃ嫌なので。
明日は、少し多めに運動して、カロリーを消費して置きます。
……っとまぁ、そんな良い感じでですね。
崇秀さんに迎えて貰った私は、厚かましくも、またいつもの、背中を崇秀さんに預ける2人の体勢をして貰いながら、ぬくぬくと、そのまま部屋に滞在させて貰ってたんですけど……
此処で不覚にも私は、そのまま完全に気が抜けてしまったのか、余りの幸せさに、崇秀さんの前で寝ちゃったんですよね。
崇秀さんも仕事で疲れてるって言うのに、最悪ですよ私。
そんな自分にもプンスカプンですよ!!
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
今回から始まった第一章・第八十三話【Ira(怒り)】なのですが。
なにやら予想(前回の予告)に反して、怒っているのは倉津君ではなく、眞子の方みたいですね。
しかも怒ってるとは言え、半分ぐらいは惚気話みたいな感じに成ってましたし(笑)
ホントなんのこっちゃ?
さてさて、そんな中。
実は眞子が怒っている理由は、これだけではなかったりします。
ちゃんと別にも怒ってる理由がありますので、次回は、その辺を書いていこう思います。
そんな感じなので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
【おまけ話】
いや、しかし、あれですね。
此処まで『臭いに敏感に成ってる』って事は、もぉ完全に眞子は女子ってますね(笑)
……って言いますのもね。
ブラジルと米国の大学の共同研究結果よると、女性の嗅覚は生物学的にも男性より鋭いとされているんですよ。
その男女差を簡単な数値で表すなら『1,5倍』
実例的な話で言うなら。
女性は、嗅覚情報の処理に関わる脳細胞「嗅球」が男性より平均43.2%多く、ニューロンの数に関しては49.3%多い。
しかも、脳細胞の数そのものは生まれてからほとんど増えることがないので、女性は生まれつき男性よりも嗅球が多いとみられ『嗅球が多い女性のほうが嗅覚が鋭いと考えられる』とされています。
故に『臭いに敏感』なのは、非常に女子らしい行動だと思います。
どうでも良いですね。
はい、すみません<(_ _)>
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