第一章 第八十二話 After live after(ライブの後の後)
1350 幸福な時間を過ごすと不安になる男
第一章・第八十二話【After live after(ライブの後の後)】が始まるよぉ~~~♪
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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082【After live after(ライブの後の後)】
『あぁ~~~なんつぅかなぁ、こう。何事も起きないってのは、案外、不安な気持ちに成るもんだな』
いやまぁ、そりゃあな、そうは言ってもだな。
別に俺自身も、何かトラブルが起こって欲しくて、こんな事を言ってる訳ではないんだぞ。
俺を悩ませる困った事や、悪い事が一切なにも起こらず、平穏で安寧な毎日を充実させ。
誰から見ても順風満帆な人生が送れるなら、それは、それに越した事はねぇんだぞ。
でもな……
人間、そんな幸福な時間ばっかりが訪れるとだな。
案外、気持ちの方がドンドンと不安な方向に成って来る事ってないか?
そぉ、例えばだな。
幸せであればある程……
『この幸せって、いつまで続くもんなんだ?』
『実は俺って、もぅ直ぐ死ぬんじゃねぇの?』
『これは、天変地異の前触なんじゃねぇの?』
……っとか、ついつい考えなくても良い様な余計な事まで、色々と1人で詮索してしまう事って日常的にないか?
因みにだが俺は、この気持ちに成る事が人一倍にある。
何故なら、普段の俺の生活から言っても、そうなんだが。
基本的に俺は、どうしようもない位『漫画体質』の人間。
だから、何か良い事が有ったらあった分、必ずと言って良いほど、その反動で、倍以上のいやな事が起こるしっぺ返し喰らってきたからだ。
要するに、全てが等価交換以上に損をする人生。
これこそが俺の人生に於ける基本中の基本であり、俺が、その代名詞と言っても過言じゃない様な人士を送ってきてるからだ。
だから、幸福が続けば続く程、それに比例して、矢鱈滅多ら俺は不安な気持ちに成るってもんなんだよ。
そんな俺の筈なのにも係わらずだ。
前回、大した不幸な事もなかったクセに、楽しい事がいっぱいあり。
総合的に見れば、幸福な比率が、結構、高かった様な気がするんだよな。
だからこそ今回は、どうにも不安で成らない。
俺……このままじゃ、マジで死ぬんじゃねぇのか?
なんか、そんな風に恒例の嫌な予感だけがする。
いやもぉ此処まで来たら……『嫌な予感しかしない』っと言った方が、より正確なんだろうな。
***
……さてまぁ、そんな感じで強い警戒態勢を取りながらも、前回の続きをスタートさせて行く訳なんだが。
今現在の時間は、午前の4時を回った所。
この時間帯に成ってるのに気付かされたのは。
さっき奈津ネェが、閉店1時間前の『ラストオーダー』を取る為に、此処に来てくれたからだ。
なので、これに関しては【楽しい時間は過ぎるのが早い】って事を実感せざるを得ない感じだな。
……けど、そんな風に奈津ネェがラストオーダーを全席取り終わったにも拘らず。
今日は、日が開けて日曜日になったせいもあってか。
会社や、学校が休みなだけに、まだ店内には結構な数の客が残っていて、ゆっくり寛いでる状態が続いている。
この辺は俺同様に、まだ楽しい時間を過ごし続けたいって気持ちの表れなんだろうな。
まぁそれでも、約1時間半前に、この店に来た時と比べれば、客の数も半分以下。
大分、店内の客がハケてきた感じでポツポツと空席も目立ち始め、馬鹿みたいに騒ぐ人間も居なくなっている。
故に店の中が、全体的に静かになっており。
残っている客の要望に応えるが如く、早朝前の静かで、ゆったりとした時間が流れ始めていた。
うむ、実に良い感じですな。
***
……まぁ、取り敢えず、そんな感じの少し静かに成った店内に居て。
俺はと言えば、まだ奈緒さんと2人で呑気に、ビール以外の少し強めの酒を飲んでる訳なんだが。
あの奈緒さんの『4人で仲良く宣言』から30分。
今の所、特にこれと言った変わった事件も起こらず。
普段通りの取り留めない話を奈緒さんとしながら、楽しい時間を満喫させて貰ってたりする。
まぁ、そんな中、奈緒さんがトイレに立った後。
とうとう、この平穏な時間も終わりを告げるような、ある事件が起こった。
それは……なんの前触れもなく。
熊髭の住処である厨房から、真っ赤な髪の毛が特徴的なロクデモナイ男が姿を現したからだ。
まさか、こんな朝の時間帯に、仕事バカのアイツが此処に現れようとは夢にも思ってなかったしな。
あぁ……って事はあれだ。
きっとこれが、最初からズッと俺が警戒してた嫌な予感って奴の正体だったんだな。
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
今回から始まりました第一章・第八十二話【After live after(ライブの後の後)】なのですが……
ゆったりした奈緒さんとの時間を過ごしながらも、漫画体質である倉津君は、なにやら矢鱈と不安に成ってるみたいですね(笑)
そして、その不安を増幅させるような赤い髪の人物が、熊髭おじさんの居る厨房から現れたのですが。
その不安にさせる人物の正体とは、一体、誰なのか?
(……なんて言っても、そんな奴は、崇秀しかいないんですけどね(笑))
そんな謎を踏まえた上で、次回はお話を書いていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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