第41話

でも、もし、その時が来てしまうのだといたら。

恋音の最後の思い出は俺でいっぱいにしたい。

最期のその瞬間まで一緒にいたいよ。



「恋音、別れないよ。約束しただろ。“ずっと一緒にいる。なにがあっても離れないって。”って。嘘ついてた、罰。俺のそばにいて?」


「ハル…」


「俺、もっと頑張るから。冗談でも別れるなんて言うなよ。」


「ごめんなさい。…ハルは何にも頑張んなくていいんだよ。わたしが、頑張るから。」


「ううん。違う。恋音?二人で頑張ろう。俺らは夫婦なんだから。」


「ハル…。」


「俺、すごくうれしいよ。子どもができて。夢が叶うんだな。恋音は俺をおいて逝ったりしない、だろ?」



そうだろ?恋音?

俺、頑張るから。

お願いだからおいて逝くなよ。





どうして、恋音なんだよ。

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