さっきから頭の中を渦巻いてはなれない言葉達。

美礼と空牙からの報告。

わたしからも報告があるの。

赤ちゃんがいること。

みんなにはずっと嘘をついていたこと。

もうすぐ、死んじゃうこと。

先延ばしにしていい事なんて何もない。

言わなきゃ。

夜ご飯を食べた後、空牙が嬉々とした様子で話し始めた。

「俺ら……親になります！！」

「マジで！？」

盛り上がるハルをはじめとした三人。

それとは裏腹に冷めていくわたしのなにか。

幸せそうに笑みを浮かべる美礼。

“おめでとう”

ちゃんと思ってるはずなのにのどに絡みついてでてこない五文字。

どうして素直に言えないの？

わたしをここまで支えてくれた大切な二人の幸せ。

どうして、苦しいの？

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