家に帰るとハルだけじゃなくて空牙も美礼もいた。

みんなで笑い合ってた。

伝えなきゃいけないってわかってる。

なのにこんなの見たら辛くなる。言えないよ…。

「ただいま！」

「恋音！おかえり！遅かったな！」

「ちょっと散歩してたの。ごめんね。」

その場しのぎの嘘をつく。

「恋音！夜食べていってもいい？」

「もちろん！オムライスだよー！」

懐かしい…この三人が初めて家に来た時もオムライスを作ったな…。

あのときはまだ、三人を名字で呼んでて。ハルと付き合ってもいなかった。そしてなにより、こんなに長く生きて、まさか結婚するなんて夢にも思わなかった。

「美礼と空牙からなんか報告があるらしいぞ！」

ハルが言った。

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