第27話
「ハルー?どこに行くのー?」
何も答えてくれないハルにわたしも無言でついていくことにした。
しばらく歩くとハルは止まってある部屋にわたしを招きいれた。
その部屋に入るとあったのは純白のウエディングドレス。
「ハル?どうしたの?」
ドレスから目を離してハルのほうを振り向くとそこには、今までにないくらい真剣な顔をしたハルがいた。
「ハル…?」
「恋音…俺らも結婚しねえ?」
結婚……?
ハルと…わたしが?
ためらいよりも何よりも先に出たのは嬉しさ。涙が出るくらいの嬉しさ。
そしてそのあとから湧き出る絶望感。
わたしには時間が無いの。
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