第9話

その時、スマホに通知がきた。

仕事用の連絡アプリがあり、このアプリも御堂グループの会社が作ったもので、とても便利だが家でも仕事をしている気になってしまう。


【 明日7時に自宅前まで】


簡素な文章できた社長からのメッセージに、

はぁと深いため息が出てしまうが、ここはあの社長室ではない為、いくらため息を吐こうが関係ない。


7時って早いな…、

大体、うちの会社の始業時間は9時なのだ。

普通の人であれば、の話である。


明日、何か予定あったっけ…?

スケジュール帳を見るが明日は9時半から会議としか記載されていない。


朝、何か仕事ができたのかもしれない。

社長だから、何があってもおかしくないのだ。


【かしこまりました。お伺い致します。】


ビジネス的な文章を送り、

明日も早いなあと、ベッドに潜ったのだった。

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