第4話
ああ、もう今日は超幸せ。
単純な脳細胞の私は、奥田部長から貰ったエナジードリンクを眺めていた。
絶対顔ニヤけてるよな自分…。
っていうのがわかる程、あまりにも滑稽だと思う。
そんな半ニヤけ顔のまま、社長室に入ってしまったらしい私は、大魔王様の裁きを受ける事になってしまったのだ……。
「おい」
「…」
頭の中は奥田部長でいっぱいでお花畑な私は、社長室のデスクにある資料を、上機嫌で整理していた。鼻歌は流石に歌ってはいなかったと思う…んだよね。
「天宮」
急に低くドスの効いた声で、私の名前を呼ばれ、思わず肩がびくりと跳ねあがってしまった。
も、もしかしてさっきから呼んでたのだろうか…私の事…
「は、はい、社長」
恐る恐る、視線を向けると、
デスクの上に肘をついてこちらを見つめている社長ーーー…
彼は黒髪のオールバックで、顔はまるで異国の血でも入ってるのではないかと思う程、彫りの深い顔立ちで、誰が見ても整っていると思う。
だけど、顔が良くても問題は中身である。
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