第38話

車の運転席にいたのは女の人。


真面目そうな人。


「出してくれ、」


車は急発進。


意外に乱暴な運転なんだな…


「紅亜 、改めて久しぶりだな」


「うん、久しぶり」


志弐は嬉しそうに笑った。


「何年振りだ?」


「2年」


「2年も経ってたか?」


私は正直言うと怒っていた。


志弐はいつも突然だ。


私たちに知らせずに物事を進める。


「なんだよ怒ってんのか?」


「別に」

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