第22話

「ふーん、」


「なによ、バカにしてる?」


志弐は雑誌を渡し、


ベッドの縁に座った。


「紅亜はアイドルが好きなんだな?」


「う、うん。そうだけど?」


「だったら俺も…

ま、いいや!邪魔して悪かったな!

おやすみ !」


変な志弐 。


少し様子がおかしかったな。


それから月日は流れ、


中学の卒業式の日 。


今まで学校を休みがちだった志弐を


久しぶりにみた日だった。


「よっ、元気してたか?」

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