第15話

私も慌てて名乗る。


「田崎 紅亜 、」


龍は私の顔をマジマジ見つめて、


奥に戻ってしまった。


「ごめんなさい、愛嬌がなくて…

そうだ、紅亜ちゃんは何処の小学校へ?」


「あ、遠野大小学校へと思いまして、」


女の人の目が輝く。


「うちの龍と一緒ですね!年も同じみたいだし、仲良くしてください!」


「こちらこそ!」


1軒目の挨拶を終え、次は702号室へ。


チャイムを鳴らすと、


女優さんのように綺麗な女の人が出てきた。


「どちら様で?」

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