インテリ野…朱魏さんは慣れた手つきで

グラスにマリ…なんとかを作っている。

「おまたせしました、

マリブパインでございます」

出されたカクテルは、

黄色で透き通った色をしていた。

一口飲むと、ふわっとパインの香りが広がる。

「…おいしい、」

「ありがとうございます、

こちら若い方に人気なんですよ」

さすが、プロだ。

お客にあうお酒を知ってるんだ。

「いやー、やっぱり最高っすね！

朱魏さんの作る酒は！」

「あたりまえだろ、

ってかお前、蒼(アオ)に会いにきたんだろ？」

蒼？邇斗はその人を探してる？

「そうなんすよ、

なのに蒼さんいないっすよね、」

「あー、上に居ると思う、

昨日、菊(キク)の世話して不機嫌なまま酒飲んで潰れてっからな」

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