第39話

急いで、海歟さんに追いつく 。


大きな門をくぐると、

着物を着た女将さんが出てくる 。


す、すごい 。

ドラマに出てくる料亭みたい 。


「お待ちしておりました 。

中へどうぞ 」


優しそうな女将さんに着いて、

中に入ると、


旅館みたいな風貌で、

高そうな壺と、掛け軸があった。


「こちらへどうぞ 、」


《 菊の間 》 とかかれたお座敷に入る 。


中には、座椅子とお料理が用意されていた。


「わ、すごい !!」


思わず感嘆の声を上げた私 。


きっとこの場に相応しくないだろうけど、

初めてみるものばかりで、キョロキョロしてしまう 。


海歟さんを見ると、

静かに座椅子に座り、私を見上げて微かに笑っていた。


恥ずかしくなって、

急いで座椅子に座る 。

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