第37話

「アフターじゃないよ」


そう否定する。

でも、アフターになるのかな?


「ふ〜ん 、

最近、結構リカちゃん指名多いやんな」


ニヤニヤする竹谷くん 。


「もう、からかわないで!」


フィッティングルームに戻り、

素早く私服に着替える。


裏口から出ると、

高そうな車が停まっていた。


中には、海歟さんが乗っていた 。


やっぱりお金持ちなんだ 。

運転手付きの車って凄いな 。


「千歳 、乗れ 」


窓から海歟さんに言われると、

運転手の人がドアを開けてくれた 。


緊張しながら、

皮の座席に腰を下ろす。


「わ、すごい 、」


思わず感嘆を漏らす 。


「そんなに気に入ったか?」


隣では海歟さんがこちらに目を向けていた。


「初めて乗ったので、」

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