第36話

お客様は、

悔しそうに、唇を噛む 。


「わかったよ 、

また来るね、リカちゃん 」


「はい、またいらしてください」


お会計のために、ボーイを呼び、

お客様を出口までお見送りする 。


時計をみると、

もう少しで閉店の時間だった。


「今日は、なんか予定があんの?」


「えっ?」


いきなり話しかけられて、

隣をみると、


ボーイの竹谷くんがいた 。


年も近くて仲良くなった。


「ははっ、めっちゃ動揺してるやん」


「ち、違くて 、」


「もしかして、アフターか?

アフターとか珍しいなあ」


関西弁が心地いい 。

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