第22話
「兎に角、若まずお友達から始めたら
どうですか?」
お友達 ?
なにいってんだこいつは?
「関係ねぇ、」
俺は俺のやり方でやる。
第一、恋愛に順番なんて必要ねぇ、
千歳には好きという感情より
守ってやりてぇ 。
結婚しろ 、と言ったのも、
ただで借金を返してやる という行為の
代償にすぎない。
俺は別に結婚に興味はない。
ただ、千歳ならいいと思っただけだ。
他の女と違って媚びたりしない。
ただそれだけだ。
でも、何故だかふと千歳の顔が浮かぶ。
なにをしているのか気になる。
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