第43話

「三田さん…私も何か手伝いましょうか?」


洗い物をする三田さんに声をかけたら、きっぱりとした声で言われてしまった。




「家事は私の仕事ですから、奥様は一切、お手をお出しにならないで下さい。」


「あ…は、はい。わかりました。」


仕方がないので、私はすごすごと部屋に戻って来て、ベッドの縁に腰かけた。




今の調子では、三田さんが家にいる限り、家事は出来そうにない。

不思議なもんだね。

家事なんて全然好きじゃなかったのに、やらなくて良いって言われたら、なんか気になるんだよね。

あ、そうだ。

この部屋を片付けるのはどうかな?

まぁ、まだそんなに散らかってるって程じゃないけど…

だって、この部屋を使いだしてまだ二日目だもんね。

いくら私でも、そんなに急には散らかさないよ。




それにしても、困った。

暇だ。

何をすれば良いんだろう?




ごろんとそのままベッドに寝転がったら…

ついさっきまで寝てたっていうのに、満腹だったせいか、私はそのまま眠ってた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る