第21話




「うわぁ~!綺麗!」


「ひゃー!高ーい!」


「きゃあー!めちゃくちゃ美味しい!」




長いフライトも柊司さんと話してたら…いや、柊司さんがすぐ傍にいるって思っただけでもう心はウキウキで、まったく苦にはならず…むしろテンションは上がったくらい。

なんせ初めてのファーストクラスだし!

座席が広ーい!半ば、個室みたいな感じだから!びっくりしたよ。

しかも、食事は好きなメニューが選べるし、とっても美味しい!

まさに、小学生の遠足気分…いや、それ以上な盛り上がりだよね。




そんな私に対して、柊司さんは、びっくりした様子は全くないし、所作がスマートで慣れた感じ。

今回だけじゃなくて、海外に行くときはいつもファーストなのかな。

さすがは、会長さんの息子さんだね。




隣り合った席に座って、ちらちらと柊司さんの横顔をチラ見して…

私の気持ちは、飛行機同様雲の上みたいにふわふわしてた。




着いたら着いたで、またテンションが上がった。

だって、初めてのイギリスなんだもん。

まずびっくりしたのが、柊司さんが流暢な英語をしゃべったこと。

私は、何を言われてるのかもわからなかったのに、柊司さんは落ち着いてしゃべってた。




それに、普通、英語が話せるなら自慢するよね?

そんなこと、ひとことも言わなかったのに、英語はペラペラって…

格好良すぎるんですけど~!!

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