第8話
*
「……いないよねぇ…」
ベッドに横になり、私は再びさっきの写真を眺めた。
うん、どこから見ても、ソジュン級の超イケメンだ。
こんなイケメン、芸能界が放っとかないよね。
ってことは、やっぱり『奇跡の一枚』か、修正だよね。
そうじゃなきゃ、ありえない。
あ…整形って可能性もあるか…
でも、芸能界に入りたいわけでもないのなら、整形なんてするかな?
あ、そっか。
美意識過剰とか…好きな男性に振り向いて欲しいからってこともあるか…
彼についての想像が止まらない。
一般人にこんなに惹かれたのは、もしかしたら初めてのことかもしれない。
でも、それは、これが写真だからだ。
実際がどうなのか、私は好奇心をかきたてられてるだけ。
本人に会ったら、きっとがっかりすることになるだろう。
もちろん、結婚だってない。
社長さんだとか、ペントハウスに住んでるとか、それらは確かに魅力的な条件だけど、私はなにもお金持ちになりたいわけじゃないから。
超イケメンと一緒にいたいっていうのが、私の夢なんだもん。
馬鹿馬鹿しくて…誰が考えても、無理な夢…
私だって、わかってる。
そんなの不可能に近いことだって。
でも、諦めたくない…!
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