第4話
「知らなかったのかよ。てか、そんな感じだよな。」
「留年した族の総長さんが有名私立に合格したご利益あるお守りだと…」
呆然とした様に話す私に茶髪の彼は苦笑する。
「間違いじゃねえが
その総長は女嫌いで有名だったのに、お守り渡した女と今も付き合ってんだよ。だから話題になったんだろ。合格と縁結び。一粒で二度美味しいみたいな?」
茶髪の彼の話に驚いた。
そんな裏話ぜんぜん知らなかったよ。
「恋バナが絡まなきゃネットで話題になったりしねえだろうが。」
茶髪の彼に笑われた。
「お前、そいつを買ってくれって頼んだ男に気に入られてんだな。」
「ないない、絶対ない!」
てか、あって欲しくない。
私が全力で首を振って否定すると、目の前の美形2人に可哀想な子を見る様な目で見られた。
だってあり得ない。
「そんな話聞いたらお守り買えない。」
眉をしかめた私に巫女さんは
「あ~!ウチのお守りマジで効くからねぇ。」
ニコニコ笑いながら言われてしまった。
余計に買い辛くなったし。
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