第4話
コットンワンピに赤いミュール。
履き慣れてるし、踵はそんなに高くないから歩いても疲れない。
小田切組のシマは、
新しくて大きなマンションから走り出て東に向かい歩き出す。
折角思い切った決断を迷いたくない。
顔を上げ東に向かい歩き出した。
お財布は無いけど、スマホは持ってる。ワンピースのポケットからスマホを取り出し歩きながらお兄ちゃんに電話した。
『美紅か。どうした。』
心配してるのが声に出ていて申し訳なくなる。
「ごめんなさい。小田切の組長さんに気に入ってもらえなかった。」
『…っ。バカ。そんなこと気にしなくていい。直ぐ迎えに行く待ってろ。』
「大丈夫。私はこのまま山田組に行くから。最初からそうすべきだったんたよ。」
『おいっ、お前今どこだ。直ぐに迎えに行くっ、早まるな!』
プツッ!!
通話を終了してスマホの電源を切った私は 息をひとつ吐くと繁華街に向かい歩きだした。
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