第29話
黙り込んだ真緒に
「志仰の生徒と付き合う気はないし、大学生位に為れば私も成長してるでしょ。キスなんて挨拶代わりに誰とでも出来る様に為ってるかもしれないし。」
ケラケラ笑う私に真緒も苦笑いした。
笑顔を誉められてから真緒の前でだけ笑ってる私。
「あ、そう言えば5月の連休、由香なんか予定ある?一緒に買い物とかどうかなぁ。」
「空いてるよ。あ…!ごめん。3日だけは予定入ってる。
それ以外は何時でもOK!ランチとかもしたい。真緒はデートとか無いの。」
こちらの予定を伝えて真緒の予定を確認する。
「私は何時でもOK。デートはしばらくお預けかな。」
「お預けってなんで。」
「連休の最後におっきな暴走があるんだって。」
「暴走!そっか彼氏さん暴走族だっけ。準備とか忙しいのかな。」
連休に暴走とか道路が渋滞するのに
なんて『はた迷惑』な奴らだ!
なんて思ってても真緒の前では言えないな。
「うん。私も良く解んないんだ。危ないからあまり私に関わって欲しくないんだって。『龍王の彼』にはあまり興味無いし。」
「そっか。暴走族に憧れて付き合った訳じゃないんだね。」
「全然知らなかったし。今でも信じられ無い。凄く優しくて大人で物静かな人なんだよ。」
真緒の瞳がうっとりと夢見る様に潤む。まさに『恋する乙女』だ。
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