友達の彼は王子さま?

第21話

前日の黒豹先輩の顔がちらついて昨夜はあまり良く眠れなかった。

朝、昨日覚えたクラスを確認し教室に入る。


私のクラスは1ーF。


ちなみにA B C が普通科。

D E F が工業科になる。

私は F 。建築科になる。


ガラガラガラ…。

ちょっぴり緊張してドアを開ける。


思ってたより平和な雰囲気でほっとする。男子の方が多いけどそれは始めから解ってたし。

不良校だけあって男子は髪染めた子が多いけど、それでも原色みたいな子は居ない。メッシュ入れてる子が多い。


女子はほとんど化粧してるけど、パンダメークみたいな極端なメークした子はいない。ツケマしてる娘は多いけど今時普通だしね。

良かった~。


以前読んだ携帯小説じゃ、不良校の男子は赤髪とか青髪とか金髪とか。

女子は決まってパンダメークだって書いて有ったし、両親も良い事言わなかったから、浮いちゃったらどうしようかと秘かに悩んでたりしたんだ。


やっぱりパパやママは志仰学園(不良校)に偏見持ちすぎなんだよ。

うんうんと頷いて席に付いた。


「おはよう。由香。」

前の席から振り返って声を掛けてきたのは昨日友達に為った真緒まお

色白でショートカットの黒髪が清潔感で溢れてる。かわいらしい美少女だ。彼女の笑顔は癒し系。朝から元気を貰う。

派手な女子の中で彼女はごく普通。だから嬉しかった。私と彼女はきっと同類だ。


「おはよう真緒。」

私も挨拶を返した。

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