第13話

「まったく…。立ち入り禁止にした筈なのに。よりによって女が此処に入り込むなんて。あなた死にたいんですか。」

感情を殺した言い方が怖い。

背中から浴びせられた冷たい声に背筋を冷や汗が伝う。


「ごっ、ごめんなさい。」

振り返るのも怖くて膝枕したまま震える声で背後に立つ彼に謝った。


才賀さいが、うるせぇぞ。」

声と共に私が膝枕してた彼がムクリと起き上がった。

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