第49話

あれからかれこれ30分。

さて葉崎、ラフレシアの攻略は出来ましたかね。

そんなことを考えていると


バターン!!!


真っ青な顔で思い切り体に甘い香水の移り香を纏った葉崎が帰って来た。


「臭い!! 真治、寄るな!」


部屋に入るなり波多野に邪険に扱われている。


「うっ波多野っち。酷い!てか!!

天城君酷いしっ!

どこが美人だよ?ケバケバ女じゃん!!」


ケバケバ女。

成る程、見たまんま。

なかなかなネーミングセンスですね。真治は女好きな分審美眼が厳しい。

ラフレシアは論外らしい。


「外にでた途端に寄ってきてまとわりついて、媚を売るんだぜ。

俺は匠さんじゃないっつーの!!」


ごもっとも。しかも媚を売るのは俺達ナンバー4にだけ。権力に引かれてるのがミエミエ。

周りのギャラリーに『私は特別なの』とひけらかす。

匠さんの従姉でヤクザのお嬢でなきゃぶん殴るレベルの女だ。

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