第21話

「俺はまだ中学生で、海のものとも山のものともつかない半端者です。」


そんな俺に可愛いい娘を託していいのか?そんな質問をぶつけると


「確かに君はまだ若い。

だが私は君の父親を良く知ってる。」


春菜の父親は俺の親父を笑いながら見る。七瀬快里の視線に親父は苦笑した。


「やんちゃだぞ。

女も喧嘩もまだまだ歯止めが利かねえ。自分の感情だけで動くガキだ。

組の事なんか考える器に育ってねえしな。」


ズケズケ言う親父に心の中で反論した。悪かったな。『俺は若い頃のアンタとジイさんに生き写しらしいけど。』と。あくまでも行動だけだ。

俺の親父もジイさんもそれなりに極悪面だ。橘よりはましなレベルだが。

俺は母親似。娘は親父に似るって言うから娘でなくて良かったと思う。

女だったら迷わず整形してるな。うん。


「お前、何考えてやがる。」


俺の頭の中を推測したのか親父が唸った。

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