第18話
「安生。俺は春菜を許嫁に決める。」
そう。俺が俺の意思で。
「はい。」
安生はそんな俺の考えを図るように暫く目を細めていたが、
「おめでとうございます。」
この場に似つかわしくない祝いの言葉を吐いた。
「ああ。」
せいぜい俺を飼い慣らした気になってるがいい。俺はヤクザになるのに躊躇いは無いがそれ以外の生き方に口を挟まれるのは御免だ。
そうだな…どうせなら自分の周りを有能な奴等で固めて組を掌握するか。
幸い今の族の面子には俺を慕う奴等が沢山いる。
今まではただの遊び仲間としてしか見てなかったが…
使えそうな奴が何人か頭に浮かぶ。
飯を食いながら考えを巡らせる俺を安生は口角を上げて見ていた。
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