第11話
「匠さん、何時までお休みです。
いい加減に朝飯食って下さい。
まさか春菜さま相手に盛ってるんじゃないかと安生が心配してますよ。」
「‥‥‥」
この嫌味で突っ込み所満載の台詞を吐く男は
25才。長身。短髪。極悪面。安生が自分の後を継がせる為に教育中の男だ。
安生に見込まれるだけあって中々のキレ者。
普通の女なら顔見ただけで泣く筈が、さすがに家で見慣れてるのか春菜はごく普通の反応だ。
「
亮ちゃんには私が匠君を連れて行くって行ったのに。」
春菜が拗ねて抗議している。
いやいや今凄い言葉を聞いたぞ。
「あきとくん!?」
「たくみくん!?」
「「ぎゃはははははっ。」」
互いを指差し腹を抱えて笑う俺達を春菜はぽかんと口を開けて眺めていた。
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