第4話
「匠。お前、
苦笑いしていた俺の耳にジイさんの信じられない声が響いた。
イイナズケ?
聞きなれない言葉に上手く漢字変換出来ない。
俺の間抜け面に勘違いしたジイさんは説明を続けた。
「別に今すぐ結婚しろとは言わねえ。相手も有ることだ。」
そこまで聞いてやっと『許嫁』のことだと理解できた。
「ちょっと待てジイさん。俺はまだ中学生だぞ!」
確かに女はもう知ってるがアレはヤるもんであって守るモンじゃねえ。
そんな考えの俺が許嫁を持ったからって何が変わる?
変わらねえだろ!
「相手は
ジイさんの声に目眩がした。
「話になんねえ。」
席を立とうとした俺を
「匠、座れ。」
声だけで威圧したのは親父である匠真。
完全に若頭モードだ。
「‥‥っ、決定事項かよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます